Friday, January 26, 2018 10:59 AM

「地球最後の日」まで2分 53年に並び過去最短に

 「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は25日、地球最後の日までの残り時間を概念的に示す「終末時計」の時刻を去年から30秒進め、残り「2分」と発表した。米ソ冷戦中で水爆開発が過熱していた1953年と並び、過去最短となった。

 同誌は、北朝鮮の核開発に加え、金正恩・朝鮮労働党委員長とトランプ大統領の間で挑発的な発言が続くなどして偶発的な核戦争の危険性が高まったことなどを理由に挙げた。

 核戦争の脅威が間近に感じられた53年と同じ残り時間になったことについては、核を保有する国が増えたほか、地球温暖化への対応のまずさや、インターネットやゲノム編集などの最先端技術が悪用される懸念が高まっていることが複合的に影響したと説明。同誌のメンバーは「多国間で解決しなければならない多くの問題が生じている」と指摘した。(共同)