Friday, January 26, 2018 11:01 AM

国債残高1045兆円に 27年度、200兆円増

 財務省は26日、国の借金である国債の発行残高が2027年度末時点で1045兆5600億円に達するとの試算を発表した。金利が低水準で推移し、利払い負担が抑えられる前提で見積もったが、それでも今後10年で200兆円程度増える計算で、危機的な財政状況が浮き彫りになった。

 予算案の国会審議に合わせて毎年試算しており、今回は10年国債の金利を18年度が年1.1%、その後は毎年0.1ポイントずつ上がって21年度以降は1.4%と想定とした。名目国内総生産(GDP)成長率の前提は19年度以降3%とした。

 国債残高は社会保障費の増加を主因に18年度末の876兆9300億円から右肩上がりで増え、25年度末に1000兆円を突破する。昨年1月の試算から金利の想定を引き下げたため利払い費が軽減され、残高の増え方はやや緩やかになった。(共同)