Friday, January 26, 2018 11:02 AM

はれのひ破産、負債10億円 社長謝罪、詐欺の意図否定

 横浜地裁は26日、成人の日を前に突然営業を取りやめた振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市)の破産手続きの開始を決定した。同市内で記者会見した破産申立代理人の弁護士は、現時点での負債額約6億3500万円は、最終的に10億円に上る見通しを明らかにした。債権者集会が6月20日に開かれる。

 会見では篠崎洋一郎社長(55)が、問題発覚後初めて公の場に姿を見せ「お客さまをはじめ、お取引先の皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪。突然の休業について、店舗拡大で人件費が増え「成人式当日の着付け費用を支払うめどが立たなかった」と説明した。「詐欺ではないか」との質問に「従業員も私も必死で営業していた。そういうつもりはなかった」と否定した。

 今月8日の成人の日には、同社店舗がある横浜市や東京都八王子市などで、晴れ着を着られなかった新成人が相次いだ。各地の消費生活センターに寄せられた相談は、26日までに約800件に上っている。(共同)