Monday, January 29, 2018 11:20 AM
ロシア、極東で軍備増強 対北朝鮮の米戦力に対抗
ロシアが極東で軍備を増強している。北方領土や千島列島で新型ミサイル配備を進め、昨年末にウラジオストクで最新鋭の地対空ミサイルシステムの運用を開始。北朝鮮の脅威を理由に米国が進める軍事力強化、特にミサイル防衛(MD)網構築に対抗する狙いがある。ロシアは、米国の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の日本導入の動きにも神経をとがらせている。
北朝鮮国境から約100キロのウラジオストク近郊。昨年12月、ロシア軍は最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」を公開した。タス通信などによると、射程400キロ以内の戦闘機や、巡航・弾道ミサイルを撃墜するほか、地上の標的を攻撃する能力を持つ。
S400の極東配備について国防省幹部は、北朝鮮のミサイル実験の際に破片がロシア領内に落ちることに対処するためと説明。ロシアメディアも「朝鮮半島有事への対応が目的」と伝えた。(共同)
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