Tuesday, January 30, 2018 10:41 AM

ハンセン病差別撤廃訴え 最多のインドで声明

 ハンセン病の症例が世界最多とされるインドの首都ニューデリーで30日、差別撤廃を訴える会議が開かれ、日本やインドなどから約250人が参加した。主催の日本財団(東京)は「患者らとともに人権保護を社会に呼び掛ける」とする声明「グローバル・アピール2018」を発表した。

 声明は日本財団と国際団体「障害者インターナショナル(DPI)」による共同文書。日本財団の笹川陽平会長は「(世界には)まだハンセン病を呪いだと信じて希望を失い、差別を受け入れている人々がいる」と指摘し、啓発の必要性を訴えた。

 世界保健機関(WHO)によると、15年の世界のハンセン病の新規症例約21万件のうち、約6割をインドが占めている。(共同)