Tuesday, January 30, 2018 10:43 AM

米国、カナダに対決姿勢 NAFTA再交渉、難航

 29日に閉幕したカナダのモントリオールで開かれていた米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第6回会合で、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は共同記者会見で、カナダの提案を一蹴し、対決姿勢をむき出しにした。

 ライトハイザー氏は、米国が求める乗用車の関税をゼロにする基準の厳格化に対するカナダの妥協案を拒絶。サービス分野の自由化に関する別の提案については、カナダによる米国への待遇が将来的に中国などより悪くなる恐れがあるとして「この提案は『毒薬』と呼ばれるだろう」と批判した。

 カナダ政府が今月、トランプ政権の貿易政策はルール違反だとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したことにも矛先を向け「全ての貿易の法律に対する大規模な攻撃だ」と指摘した。(共同)