Wednesday, January 31, 2018 11:05 AM

取引所の新規審査厳格化へ 金融庁、仮想通貨流出で

 仮想通貨取引所大手コインチェックによる流出問題を受け、金融庁が取引所の新規登録についての審査を従来よりも厳格化する検討を始めたことが31日、分かった。顧客資産の安全管理体制などを調べる事前審査を厳しくし、不正アクセスによるリスクをできるだけ排除する。

 技術革新や成長が期待される仮想通貨取引の規制強化には、政府内でも慎重な意見がある。このため金融庁は新規参入の障害にならないよう配慮しつつ、審査項目を厳格に運用し、安全対策と利用者保護の徹底を求める考えだ。

 昨年4月に施行された改正資金決済法で仮想通貨取引所には登録制が導入された。取引所としての登録を受けるためには、本申請前に業務体制や業務内容が基準を満たしているか金融庁の審査を受ける必要がある。基準を満たしたと判断された場合に登録が認められる。(共同)