Wednesday, January 31, 2018 11:06 AM

放言封印、民主は冷淡 米国の分断象徴

 トランプ大統領は30日の一般教書演説で、過激発言や放言を封印した。威厳に満ちた大統領像を演出したが、野党民主党の議員らは終始冷ややか。演説終了と同時に勢いよく席を立ち、与党共和党議員の「USA」コールを尻目に、あっという間に会場を後にした。分断が深まる米国の現状を象徴する光景となった。

 会場の下院本会議場には、500人を超える上下両院議員や閣僚、最高裁判事らが出席。融和演出を狙ってか、トランプ氏は民主党カラーの青いネクタイを締めて演説に臨んだ。トランプ氏とポルノ女優を巡る醜聞が報じられた1月中旬以降、公務を絞っていたメラニア夫人も見守った。

 一般教書演説は「国の現状」について大統領が見解を示す場。約1時間20分、税制改革など就任から1年間の業績を並べ「米国の新時代だ」と胸を張ったトランプ氏に、共和党議員らから拍手がわいたのは100回を超えた。(共同)