Tuesday, August 09, 2016 11:17 AM

引退撤回、悲願の金 王者内村、団体でも頂点

 リオデジャネイロ五輪の体操男子団体総合で8日、日本が3大会ぶりの金メダルを獲得した。会場に流れる君が代を、内村航平(コナミスポーツ)はこれまで見せたことがないような笑顔で熱唱した。表彰式前、チームメートと「声が裏返るまで歌おう」と話した。過去2大会は銀メダル。悔しさを晴らし、喜びがあふれた。

 予選はミスが相次ぎ4位。この日も序盤はミスが出て、6位スタートと苦しい展開に。しかし、後半に得意種目が残り、内村は「まだチャンスはあると諦めていなかった」。5種目目の鉄棒でロシアを抜いてトップに立ち、最後の床運動で勝利を決めた。

 「体操ニッポン」復活の記憶を人々の心に刻んだのは「栄光の架け橋」で知られる2004年アテネ五輪。内村自身、チームが力を合わせて戦う団体優勝の影響力を強く感じた。だからこそ、特別な思い入れがあった。(共同)