Tuesday, August 09, 2016 11:17 AM

米投資家がトランプ氏接近 献金増で影響力確保か

 資金を操る米国の投資家らが、大統領選の共和党候補トランプ氏に接近し始めた。距離を置いてきた従来の姿勢を一転させ、共和党候補の指名獲得に前後してヘッジファンドが献金を増やしたほか、著名投資家らが経済政策の参謀に就任した。トランプ政権が誕生した場合に政策決定で影響力を持てるようにする狙いがありそうだ。

 政治資金監視団体「センター・フォー・レスポンシブ・ポリティクス」によると、6月末時点でのファンドによる両陣営への献金額は、民主党候補のクリントン氏が2560万ドル(約26億円)だったのに対し、トランプ氏はわずか2054ドルにすぎなかったという。

 ところが、トランプ氏が指名を獲得した7月に入ると状況に変化が出てきた。トランプ陣営は米経済誌フォーチュンの取材に、7月の献金額は全体で前月比3割増の7000万ドルに増えたと説明。このうち2割は複数のファンドからの献金だといい、急増したもようだ。(共同)