Wednesday, February 07, 2018 11:02 AM

独二大政党、大連立へ合意 閣僚ポスト、政策面も

 ドイツのメルケル首相率いる連邦議会(下院)第1党の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党の中道左派、社会民主党(SPD)は7日、大連立政権を目指すことで合意した。閣僚ポストの割り振りで一致、対立していた医療や雇用対策でも妥協した。DPA通信が伝えた。

 SPDは今後、全党員(約46万人)による投票で連立入りの承認を求める予定で、これが大連立に向けた最終関門となる。だが、党員の間では政権参加への反対論が根強く、党執行部が説得できるかどうかが焦点。投票結果の判明に数週間を要するとみられ、政権発足は早くても3月ごろとされる。

 合意文書案によると、SPDは重要閣僚の外相と財務相、労働社会相など六つのポストを獲得する見通し。財務相ポストを握ることで、対欧州政策を従来の緊縮財政路線から投資重視に転換する考えだ。(共同)