Thursday, February 08, 2018 11:23 AM

経常黒字、リーマン後最大 17年、21兆8742億円

 財務省が8日発表した2017年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年比7.5%増の21兆8742億円だった。リーマン・ショック前年の07年(24兆9490億円)以来10年ぶりの高水準で、比較可能な1985年以降では07年に次いで2番目だった。

 好調な世界経済を背景に企業が海外子会社から得る配当金や訪日外国人が日本で使うお金が増加。日本経済が輸出だけでなく、投資や観光で外貨を稼ぐ構造に変化していることが鮮明になった。

 日本企業が海外で行った工場建設などの対外直接投資は0.5%増の18兆4905億円で、3年連続で増加。国・地域別では米国向けが最大で全体の約3割を占めた。(共同)