Thursday, February 08, 2018 11:24 AM

異例の「政治五輪」開幕へ 北朝鮮は軍事パレード

 韓国・平昌冬季五輪が9日開幕する。核開発を続ける北朝鮮の参加で政治色が前面に出る異例の大会。8日は北朝鮮が平壌で軍事パレードを行った一方、ペンス副大統領は韓国の文在寅大統領とソウルで会談し米韓の同盟関係を誇示。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏らでつくる高官代表団は9日韓国入りし、10日に文氏との南北会談に臨む。五輪を機に各国の外交が活発化する。

 8日は朝鮮人民軍創建70年の記念日。北朝鮮の軍事パレードは昨年4月以来で、米本土を射程に収める新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」が登場した。金正恩氏は演説で「(北朝鮮は)世界的な軍事強国に発展した」と強調して米国をけん制したが、核開発には触れなかった。

 軍事パレードは近年の慣例に反して外国メディアの取材は許可されなかった。国内に向けた行事と位置付けることで、五輪参加を通じて関係改善を進める韓国に配慮したとみられている。(共同)