Tuesday, February 13, 2018 10:49 AM

月を目指し米予算増額 宇宙基地は25年まで

 トランプ政権は12日発表した米航空宇宙局(NASA)の2019会計年度(18年10月〜19年9月)の予算案で、人類を再び月に送る計画を新たに盛り込み、全体で199億ドル(2兆1600億円)の予算を計上した。18年度に比べ3億7000万ドルの増額となった。

 一方で、国際宇宙ステーションへの拠出を25年で終了させる方針を打ち出した。代わりに、ステーションが回っている地球の低軌道を民間企業が活用するのを支援するため、1億5000万ドルを計上した。

 月や火星を目指して開発中の新型ロケット「SLS」と宇宙船「オリオン」の最初の無人打ち上げは19年にも行うとしていたが、20年に延期。23年には有人で飛行させ、米国人を月周回軌道に送る予定。このスケジュールについてニューヨーク・タイムズは、トランプ大統領が2期務めた場合でも任期が終わる25年までに月面への「着陸」は望めないと皮肉った。(共同)