Wednesday, August 10, 2016 10:15 AM

国の借金1053兆円 1人当たり830万円負担

 財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」の残高がことし6月末時点で1053兆4676億円だったと発表した。7月1日時点の総人口1億2699万人(総務省推計)で割ると、国民1人当たり約830万円負担している計算になる。3月末時点の前回発表から4兆1015億円増えた。

 高齢化の進展に伴い、増え続ける社会保障費を賄うための国債発行が続いて借金が膨らんだ。財務省は2015年6月末時点の過去最大(1057兆2235億円)を今後更新し、16年度末には1191兆円に達する可能性もあると見込む。

 借金の内訳は、国債が918兆4764億円で3月末に比べ7兆6667億円増えた。金融機関などからの借入金は2兆955億円減って52兆7120億円。一時的な資金不足を穴埋めする政府短期証券は1兆4697億円減の82兆2792億円だった。(共同)