Wednesday, August 10, 2016 10:19 AM
母親ら2人、再審無罪 大阪、95年の小6女児焼死
大阪市で1995年に起きた小6女児焼死を巡る再審で、大阪地裁(西野吾一裁判長)は10日、殺人罪などで無期懲役が確定していた母親青木恵子さん(52)と元同居相手の朴龍晧さん(50)に「捜査段階の自白に証拠能力は認められず、自然発火だった可能性がある」として無罪判決を言い渡した。
大阪地検は上訴権を放棄し、逮捕から21年を経て無罪が確定した。最高裁によると、再審の判断枠組みを示した75年の「白鳥決定」以降、死刑か無期懲役となった事件の再審無罪は10例目。青木さんは今後、国家賠償請求訴訟を起こす方針で、朴さんは検討中という。
西野裁判長は判決理由で「逮捕当初から恐怖心を抱かせたり、過度の精神的圧迫を加えたりして、2人が虚偽自白をせざるを得ない状況に陥った疑いがある」と取り調べの問題点に言及した。(共同)
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