Wednesday, February 21, 2018 11:17 AM

パレスチナ和平で新機構を アッバス議長が呼び掛け

 国連安全保障理事会は20日、パレスチナ情勢を巡る公開の会合を開いた。出席したパレスチナ自治政府のアッバス議長は、米国単独ではイスラエルとの和平交渉の仲介役になれないとして、今年半ばまでに国際会議を開き、パレスチナ和平を扱う新たな多国間機構を設置するよう呼び掛けた。

 アッバス氏はエルサレムをイスラエルの首都と認定したトランプ政権の判断を「国際社会が反対した違法な決定」と非難。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する拠出金の一部支払い凍結も批判した。

 国連のグテレス事務総長は国連機関の資金不足により「何百万人ものパレスチナ難民の安全と尊厳に加え、地域の安定が危機にさらされている」と窮状を訴えた。(共同)