Wednesday, August 10, 2016 10:23 AM
北朝鮮非難声明見送り 中国反対で安保理
国連安全保障理事会は9日、北朝鮮が3日に発射した弾道ミサイルの一部が日本近海に着弾したことへの懸念を強調する非難声明の発表を、中国の反対で見送ることを決めた。中国は米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を念頭に「北東アジアにいかなる迎撃ミサイルも新たに配備すべきではない」と明記するよう要求。声明案を作成した米国は応じず、交渉は決裂した。
安保理外交筋が明らかにした。安保理が検討していたのは報道声明。国際社会の結束を示す際に発表するもので、原則として全理事国の同意が必要となる。
共同通信が入手した米国の声明案は、安保理が6月23日に発表した対北朝鮮の報道声明をほぼ踏襲。7月9日、19日と8月3日の北朝鮮の弾道ミサイル発射は過去の決議の重大な違反に当たるとして強く非難し「日本付近にミサイルが着弾したことに対し、特に懸念を表明する」との文言が新たに盛り込まれていた。(共同)
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