Tuesday, February 27, 2018 10:40 AM

中部電力、大ガス新会社

 中部電力と大阪ガスは27日、首都圏で電力や都市ガスを販売する新会社「CDエナジーダイレクト」(東京)を折半出資で4月に設立すると発表した。首都圏は全国の電力とガス需要の3〜4割を占めており、新会社を通じて営業を強化する。2030年ごろまでに東京電力ホールディングスの契約件数の1割に当たる約300万件の顧客獲得を目指す。

 電力、ガス小売り全面自由化に伴う地域を超えた販売競争が一段と激化しそうだ。中部電の販売電力量、大ガスのガス販売量はともに業界2位。連携して首位の東電や東京ガスに攻勢をかける。

 社長には中部電の小津慎治執行役員(56)が就任する。資本金は17億5000万円。30年ごろの販売電力量は年間200億キロワット時、都市ガスの販売量は液化天然ガス(LNG)取扱量に換算して年間100万トンを見込んでいる。(共同)