Tuesday, February 27, 2018 10:42 AM
イランに懸念の決議案否決 武器供与で安保理、ロシア反対
国連安全保障理事会は26日、内戦中のイエメンで活動するイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に、イランが弾道ミサイルなどの武器を供与したとの指摘に懸念を表明する決議を否決した。イランの関与の証拠が不十分だと主張するロシアが拒否権を行使した。
安保理メンバー国の大使らに、イエメンからサウジアラビアに撃ち込まれたイラン製ミサイルのものだとする残骸を見せるなどして、イランの関与を訴えてきた米国のヘイリー国連大使は声明で「ロシアは責任追及を妨げ、地域全体を危険にさらした」と非難した。
米国は昨年から「イランによる武器供与」を批判。安保理の専門家も今年1月、過去のフーシ派への武器禁輸決議にイランが違反したとの報告書をまとめ、これを引用して懸念を示す決議案を英国が配布していた。(共同)
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