Wednesday, August 10, 2016 10:21 AM

退位、改憲戦略に影響も 秋に経済、外交の難題

 安倍晋三首相が7月以来、2度目の夏休みに入った。山梨県の別荘や地元・山口県で充電を図る。秋の臨時国会など今後の政治日程を見据え、自ら優先課題とする経済対策の推進、解決へ意欲を示すロシアとの北方領土交渉の行方が焦点。さらに天皇陛下の生前退位を実現する法整備も難題で、憲法改正を目指す首相の政権戦略に影響を与えそうだ。

 首相は9日夜、河口湖近くにある山梨県鳴沢村の別荘に到着。10日朝から早速、大学時代の友人らと趣味のゴルフに興じた。約10日間の休み期間中、地元で父・晋太郎元外相の墓参りや支持者のあいさつ回りを行う予定だ。

 政権内で急浮上した「最重要課題」(政府筋)は生前退位への対応だ。天皇陛下が象徴としての在り方を巡るお気持ちを8日にビデオメッセージで表明された。その後、首相は「どのようなことができるか、考えなければならない」と述べた。(共同)