Wednesday, August 10, 2016 10:51 AM

ベトナム、南沙にロケット配備か 中国滑走路も射程内と報道

 ロイター通信は10日、ベトナムが南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で実効支配する島に設置した基地に、移動式ロケット弾発射装置を配備したと報じた。外交筋の話としている。発射装置はベトナムが最近、イスラエルから導入した最新型とみられ、南沙諸島で中国が整備を進める滑走路や軍事施設を射程に収めることが可能という。

 報道が事実であれば、南シナ海問題を巡る仲裁裁判所の判断を受けて高まる中国と周辺国などとの緊張をさらにあおる恐れがある。ベトナム外務省はロイターに対し、配備の情報は「不正確な情報だ」としている。

 ロイターによると、発射装置はここ数カ月のうちに、ベトナム本土から南沙諸島にあるベトナムの五つの基地に輸送された。配備された装置が最近、試射された形跡はないという。(共同)