Friday, March 09, 2018 11:19 AM

米雇用31万3000人の大幅増 2月、市場予想上回る

 米労働省が9日発表した2月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から31万3000人増えた。市場予想の20万人増を大幅に上回り、景気に過熱感が出ていることを示した。米連邦準備制度理事会(FRB)は20、21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決める公算が大きい。

 就業者数の増加幅は2016年7月(32万5000人)以来の高水準で、景気が堅調に拡大している目安とされる20万人を大きく超えた。昨年12月と今年1月の就業者数の増加幅も上方修正された。2月の失業率は4.1%で前月と同じだった。

 FRBのパウエル議長はトランプ政権が今年から実施した巨額減税などの効果で「今後2〜3年、景気はかなり強い状態が続く」とみている。FRBは今のところ年内に3回の利上げを想定しているが、4回以上に増える可能性がある。(共同)