Friday, March 09, 2018 11:20 AM

電機ベア1500円で決着 自動車焦点、働き方も

 2018年春闘の賃上げ交渉は9日、電機大手が前年実績を超える月額1500円のベースアップ(ベア)実施で決着した。14日の集中回答日に向け、前年水準での攻防が続く自動車大手に焦点が移った。長時間労働の是正など働き方改革がどこまで進むかも課題だ。

 電機大手は業績が改善傾向にあり、労働組合側は前年のベア千円から上積みし、回答額が1500円を下回った場合にストライキに踏み切る方針を固めた。経営側はスト回避を優先し、受け入れの調整に入った。

 世界経済の先行き懸念が強く、基本給を底上げして消費拡大につなげ、国内景気を下支えする狙いもある。産業別労組の電機連合に加盟する中堅、中小メーカーの交渉にも弾みが付きそうだ。(共同)