Wednesday, March 14, 2018 11:27 AM

実用的な英語力問う 語数増、正答率ばらつきも

 大学入試センターは14日、センター試験に替わり2020年度から始まる大学入学共通テストの英語の試行調査で出題した問題と正答率(速報値)を公表した。筆記は新聞記事やウェブサイトなどを題材とし、問題文が全て英語となって語数も増加。リスニングでは議論や講義を聴かせる問題などが出た。細かい文法知識より実用的な英語力が問われ、正答率には、ばらつきが見られた。

 共通テストの英語は、23年度まで従来型のマークシート式試験と「読む・聞く・話す・書く」の4技能をみる民間検定試験を併存させ、24年度から民間試験に全面移行する。試行調査はマーク式に対応し、全国の国公私立158校、約6300人の高校2年生を対象に2月13日〜3月3日、筆記80分とリスニング30分で行われた。正答率の確定値は5月にも公表される。

 センターによると、筆記問題の語数は指示文を含め5300程度で、センター試験の4300程度より増えた。正答率は5割程度の答案の集計で筆記、リスニングともに90%台から数%とばらつきがあった。センター試験の正答率は低いものでも10%台はあるとされるが、センターは「ほぼ同じ分布」とみている。(共同)