Wednesday, March 14, 2018 11:29 AM

ホーキング博士が死去 車いすの天才科学者

 全身の筋肉が徐々に動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘いながら、ブラックホールなどに関する独創的な宇宙論を発表し続けた「車いすの天才科学者」、英国のスティーブン・ホーキング博士が14日、英南部ケンブリッジの自宅で死去した。76歳だった。英BBC放送が伝えた。

 英国の数学者ペンローズ博士との共同研究で、ブラックホールがエネルギーを失って消える「ブラックホール蒸発」理論を提唱した。自ら敬愛するアインシュタイン以後、最高の理論物理学者ともいわれる。

 手脚などの自由を奪われ、声も失い、車いす上でほとんど動けない状態で、科学者、思索者として情報を発信。核戦争や地球温暖化などの問題でも意見を表明し続け、世界中から死を悼む声が集まった。(共同)