Thursday, March 15, 2018 12:24 PM

五輪と報奨金に大きな格差 ソチ以降増額も依然及ばず

 平昌冬季パラリンピックのアルペンスキー女子座位で金を含むメダル4個(15日現在)を獲得し、日本の冬季1大会最多に並んだ村岡桃佳(早大)には日本障がい者スポーツ協会(JPSA)から計390万円の報奨金が贈られる。2014年のソチ冬季大会を機に増額。JPSAは「五輪と同等にすることを目指す」としているが、財源の問題からその後の拡充は果たせておらず、依然として大きな格差がある。

 報奨金の額は金150万円、銀100万円、銅70万円。12年ロンドン夏季大会までの金額から、それぞれ1・5倍程度に引き上げられた。一方、日本オリンピック委員会(JOC)が五輪のメダリストに贈る報奨金の額は金500万円、銀200万円、銅100万円で、その違いは鮮明だ。

 アルペンスキーを統括する日本障害者スキー連盟に報奨金制度はない。一方、2月の東京マラソンで日本記録を更新した設楽悠太(ホンダ)に、日本実業団陸上連合が贈った報奨金は1億円。20年夏季東京大会へ向け、スローガンとなっている「オリパラ一体」の実現まで、パラアスリートの待遇面では越えるべきハードルが多い。(共同)