Thursday, August 11, 2016 11:23 AM
痛みに耐え、止めた着地 逆転の内村「一番幸せ」
0.901の大差を追う最終種目の鉄棒で、G難度「カッシーナ」など離れ技を雄大に演じた。それでも、最終結果を待つ内村航平(コナミスポーツ)は半ば諦めていた。技の難度が圧倒的に高かった22歳のオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)に「負けたと思った」。
しかし、最後に登場したライバルは着地で体が動いた。体操の神様がほほ笑んだのは、着地まで完璧に決めた日本のエースだった。「これだけいい演技で一番いい色のメダルが取れた。一番の幸せ者」。大逆転での個人総合2連覇に、両手を突き上げて絶叫した。
予選、団体総合決勝と全種目を戦ってきた27歳の体は、満身創痍だった。さらに最終種目の鉄棒で「ぎっくり腰みたいになった」。試合後は歩くのも精いっぱい。痛みに耐え、止めた着地がわずか0.099点差での「金」につながった。(共同)
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