Thursday, March 15, 2018 12:28 PM

北朝鮮交渉に実務者起用へ 中国、6カ国へ主導権狙い

 中国政府が、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の実務などを取り仕切る朝鮮半島問題特別副代表に、北朝鮮核問題担当大使や駐韓大使を務めた寧賦魁氏(62)を起用する方向で調整を進めていることが15日、分かった。複数の中国筋が明らかにした。

 韓国の仲介で米朝首脳会談の機運が生まれ、調整役としての中国の存在感低下が指摘される中、習近平指導部は中国が議長国を務める6カ国協議再開を各国に働き掛け、非核化を巡る交渉の主導権を握りたい考えだ。

 寧氏は中国外務省で、北朝鮮と日米中韓ロシアでつくる6カ国協議を含む北朝鮮の非核化に向けた交渉に深く関わってきた。中国筋によると、寧氏を起用する人事案は北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会)で審議。早ければ今月中にも就任する見通し。(共同)