Thursday, March 15, 2018 12:29 PM

ハッカー、勝手に通貨獲得 有名企業システムに侵入

 ハッカーが企業の情報処理システムにひそかに侵入、仮想通貨の獲得を目的とした計算処理を勝手にした事例が欧米で相次いでいる。ハッカーは計算処理能力の高い企業のシステムに入り込み、高値で取引される仮想通貨を入手しようとする。

 サイバーセキュリティー事業を手掛ける米レッドロックによると、米電気自動車メーカーのテスラ、英保険大手アビバやオランダのIT大手ジェムアルトといった有名企業が被害に遭った。

 日本でも個人のパソコンを乗っ取り、仮想通貨の獲得に必要な処理を勝手にさせるウイルスが急増している。レッドロックは「仮想通貨の価格高騰で、ハッカーが企業から盗む対象がデータから計算能力に移っている」と指摘。企業側も従来と違ったセキュリティー対策が求められそうだ。(共同)