Monday, March 19, 2018 11:39 AM

習指導部、2期目始動へ 権力集中、副首相ら選出

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は19日、国務院(政府)の主要人事を決める全体会議を開き、中国人民銀行(中央銀行)総裁に易綱副総裁(60)を選出したほか、外交担当の国務委員に王毅外相(64)を昇格させ、引き続き外相も務めさせると決めた。習近平国家主席の経済ブレーンで、共産党政治局員の劉鶴・党中央財経指導グループ弁公室主任(66)ら4人を副首相に選出。昨年10月の党大会を経た党と政府の主要人事の入れ替えが終わり、習氏に権力を集中した2期目が全面的に始動する。

 劉氏は習指導部の経済政策を党と政府の双方で事実上取り仕切るとみられ、易氏らと共に最重要課題の一つである金融リスク回避に取り組む。

 外交は党大会で王氏の前任の楊氏(67)が政治局員に昇格し党側で統括。習氏の盟友、王岐山国家副主席(69)も関与するとみられており、習指導部の外交重視姿勢を鮮明にした。(共同)