Tuesday, March 20, 2018 12:18 PM
中国、対米外交を最重視 台湾問題で強くけん制
中国の習近平国家主席は20日、トランプ大統領が米国と台湾の高官交流を促す法案に署名したことを念頭に「祖国分裂行為は失敗に終わる」と述べ、米国と台湾独立派を強くけん制した。一方、李克強首相は「中国は貿易の均衡を望む」として、米国が求める対米貿易黒字の縮小に向けて対話を進める考えを表明。本格始動した2期目の習指導部は対米関係を外交の最重要課題と位置付け、対応を急ぐ。
習氏は第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議の閉幕式で演説。台湾独立を助長すれば「人民の非難と歴史の懲罰を受ける」と述べた。米国などで高まる「中国脅威論」に対し「中国の発展はいかなる国にとっても脅威とならない」と反論した。
習氏は「世界の統治システムの変革と建設に積極的に関与する」とも訴え、国際秩序構築の主導にも意欲を示した。トランプ政権が「米国第一」路線に傾く中、国際影響力の拡大を図る構えだ。(共同)
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