Thursday, August 11, 2016 1:55 PM

鴻海、シャープ買収完了へ きょうにも出資手続き

 シャープは11日、台湾の鴻海精密工業の子会社になる買収手続きが12日にも完了する見通しとなったと発表した。鴻海は3888億円を出資し、シャープ株の66%を取得する。国内の電機大手が外国資本の傘下に入るのは初めて。

 買収手続きは、当初6月末の完了を目指していたが、アジアなどの各国に求めていた独占禁止法に関わる審査のうち、中国当局の承認が長引き、遅れていた。11日に中国当局が承認し、手続き完了に向けた障害がなくなった。

 買収手続きが完了次第、高橋興三社長が退任し、後任に鴻海グループの戴正呉副総裁が就く。鴻海側は海外を中心に約7000人の人員削減を検討しており、今後シャープと事業売却も含めた経営合理化策に向け協議を加速する。(共同)