Monday, March 26, 2018 10:27 AM

首相、昭恵夫人の説明拒否 森友「私が責任持ち答弁」

 安倍晋三首相は26日の参院予算委員会で、森友学園問題に関し、夫人の昭恵氏による説明を拒否する考えを示した。「私が責任を持って今まで答えている」と述べた。学園が建設を予定した小学校の名誉校長に昭恵氏が一時就任したことに関し、学園の信用度向上が目的だったとの認識を示した。財務省の太田充理財局長は、決裁文書改ざんを誰が指示していたのか現段階では特定できていないと説明した。衆参両院の予算委員会は27日、佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問を実施する。

 首相は、昭恵氏が説明責任を果たすよう民進党の増子輝彦氏から求められたのに対し「(昭恵氏に対して)これを聞いてもらいたいと私に言っていただければ、私が答える」と強調した。名誉校長就任の目的に関して「学園の信頼性を高める。妻もそのように理解していた」と述べた。

 首相発言は、昭恵氏が首相夫人の立場や影響力を意識して、学園側に協力したことを認める内容だ。野党側は、真相解明に向け、昭恵氏の証人喚問が必要だと訴えた。(共同)