Thursday, August 11, 2016 5:48 PM

原油価格上昇へ協調表明 サウジのエネルギー相

 サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、原油価格上昇に向けて「石油輸出国機構(OPEC)やOPEC非加盟の石油輸出国と協力する」と述べ、他の産油国と足並みをそろえる用意があると表明した。英紙フィナンシャル・タイムズが11日伝えた。

 OPECは、9月下旬にアルジェリアで開かれるエネルギー関連フォーラムに合わせて非公式会合を開く。ファリハ氏の発言を受け、サウジやロシアなど18産油国が4月に合意できなかった増産凍結などの動きを模索するとの期待が広がった。

 一方、サウジの原油生産量は過去最高水準に達している。イランとの政治的な対立もあり、OPECや産油国全体の協調実現には懐疑的な見方が多い。(共同)