Friday, August 12, 2016 10:08 AM

圧倒的泳ぎ、2位に大差 金藤、初メダルは最高の色

 完勝だった。金メダル候補として競泳女子200メートル平泳ぎ決勝を迎えた金藤は圧倒的な泳ぎで2位に1秒67もの大差をつけてゴールし、表彰台ではじけんばかりの笑顔を見せた。「信じられない。加藤コーチを信じ続けてきて本当によかった」。世界大会で初のメダルは最高の色に輝いた。

 「しっかり闘争心を持っていけたらいい」と臨んだ大一番は、序盤こそライバルに先行を許したが、100メートルのターン後の浮き上がりで早くもトップに立った。ラスト50メートルは「油断してはいけない。きつい練習はこのためにやってきたと思って泳いだ」。大歓声の中、力強いストロークでエフィモワ(ロシア)ら世界の強豪たちを引き離した。

 27歳のベテランが今季に入ってタイムを大幅に伸ばした背景には、劇的に変わった泳ぎ方がある。以前は水の抵抗を最小限に抑えた伸びのある大きな泳ぎが持ち味だったが、さらなるスピードを求め、男子のトップ選手のような力強さ、ピッチの速さを加えたフォームへの改造に取り組んだ。(共同)