Tuesday, April 10, 2018 10:50 AM

被災3県に「復興の火」 東京五輪聖火リレー

 全国を巡る2020年東京五輪の聖火リレーで、都道府県別の日数の割り当てが10日、確定した。東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島の東北3県には、東京都外で複数の種目を実施する千葉、埼玉、神奈川、静岡の4県とともに他の道府県より1日多い3日間が配分された。聖火リレー実施前に、ギリシャで採火した聖火を「復興の火」として岩手、宮城、福島で展示する方針も報告された。

 開催準備に関わる主要機関のトップによる調整会議で了承された。「復興五輪」の理念を強く意識したものとなり、鈴木俊一五輪相は「被災地に対して大変配慮された」と語った。

 開催都市の東京都には15日間を割り当て、他の39道府県は2日間。1998年長野冬季五輪では長野県を除く都道府県は各1日だった。今回は全国を丁寧に回るため日数を増やした。計114日で、移動日を加えたものが総日数になる。聖火リレーのコンセプトは「希望の道を、つなごう。」に決まった。(共同)