Thursday, April 12, 2018 11:08 AM

トイザラス日本事業売却へ 複数と交渉、10億ドル超

 昨年9月に経営破綻した玩具販売大手トイザラスが、日本を含むアジア事業の株式売却に向けて複数の相手先と交渉していることが12日、分かった。日本トイザらス(川崎市)が明らかにした。売却が実現すれば日本事業の継続が確実になるとみられる。ロイター通信によると、売却額は10億ドル(約1000億円)を超える見通し。

 売却対象は、アジア地域を管轄する会社の株式のうち、トイザラスが持つ85%分。既に入札を始め、複数の応札があったという。約160店を展開する日本トイザらスの広報担当者は交渉の詳細は把握していないとした上で「今後も通常通り営業する」と説明した。

 トイザラスは1948年に前身の家具店が創業した。玩具販売に特化して規模を拡大したが、インターネット通販大手アマゾン・コムや小売り大手ウォルマートなどとの競争激化で経営が悪化した。(共同)