Thursday, April 19, 2018 10:43 AM

防衛相、統幕長が暴言謝罪 「厳正対処、擁護しない」

 小野寺五典防衛相は19日の参院外交防衛委員会で、防衛省統合幕僚監部の3等空佐が、民進党の小西洋之参院議員に暴言を吐いた問題について謝罪し「あってはならないことで、事実関係を調査し厳正に対処したい。発言を擁護するつもりはない」と述べた。制服組トップの河野克俊統幕長も同日、定例記者会見で「誠に遺憾であり、大変不適切だった。いかなる理由があっても、国会議員にあのような発言は許されない」と謝罪した。

 シビリアンコントロール(文民統制)の在り方が問われ、自衛隊法に抵触する可能性も指摘されており、防衛省としては早期の幕引きを図りたい考えだ。河野氏は文民統制に関し「国民の間で疑義が生じていることは謙虚に受け止めなければならない」と述べた。

 小野寺氏は3佐を擁護しているとの野党の批判を踏まえ「内心の自由は認められているが、言動には気を付けないといけない。不適切な発言は認められないと考えている」と釈明した。自民党の猪口邦子氏への答弁。(共同)