Thursday, April 19, 2018 10:44 AM

与野党、麻生氏進退で対立 柳瀬氏喚問「ゼロ回答」

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は19日、自民党の二階俊博幹事長と国会内で会談し、セクハラ疑惑で事実上更迭された福田淳一財務事務次官の任命責任を問い麻生太郎財務相の辞任を要求した。与党は文書で拒否、麻生氏の進退を巡る与野党対立が強まった。自民党は柳瀬唯夫元首相秘書官らの証人喚問にも応じられないとした。「ほぼゼロ回答」と反発する野党6党は、衆参両院で新たな国会日程の協議に応じない方針を確認。国会審議の混乱は不可避の情勢だ。

 訪米中の安倍晋三首相は福田氏辞任に関し「誠に遺憾だ。一層の緊張感を持って、行政の信頼回復に向けて取り組む」とのコメントを発表した。

 与党は23日に衆参両院で開催を提案している予算委員会の集中審議について、野党が欠席しても予定通り実施する構え。その場合、野党に提案していた柳瀬氏の参考人招致は見送る。(共同)