Thursday, April 19, 2018 10:45 AM

通商問題、打開が焦点 G20財務相会議開幕へ

 日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が19日夜(日本時間20日朝)、米首都ワシントンで開幕する。保護主義や米中貿易摩擦への懸念から、3月の前回会議に続いて通商問題の打開策が中心議題になる見込み。G20に合わせ、麻生太郎財務相とムニューシン米財務長官の会談も調整されている。

 G20は3月、保護主義に対抗するにはさらなる対話と行動が必要だとする声明を採択したが、米国が鉄鋼輸入制限に踏み切ったことで中国との対立が激化している。米国が2国間の貿易交渉を優先することへの警戒感も背景に、多国間の自由貿易体制の堅持を唱える声が相次ぎそうだ。

 一方、米英仏によるシリア攻撃で金融市場への影響は限られたが、米国とロシアの対立が先鋭化し、核・ミサイル開発を巡る北朝鮮問題も予断を許さない。これらの国際情勢が市場心理や景気を冷やすリスクを共有する。日本からは黒田東彦日銀総裁も出席する。(共同)