Thursday, April 19, 2018 10:47 AM

日米、公正貿易へ新協議 首相「TPPが最善」

 安倍晋三首相は18日(日本時間19日)、訪問先のフロリダ州パームビーチでトランプ大統領と2日目の会談を行った。両首脳は、閣僚レベルで「自由で公正、相互的な貿易」を目指す新たな協議の開始で合意。日米貿易の在り方に関し、首相は「2国間の自由貿易協定(FTA)は念頭になく、環太平洋連携協定(TPP)が最善だ」と伝え、米国の復帰を促した。トランプ氏は会談後の共同記者会見で、対日貿易赤字の是正のため「一対一の交渉を望む」と表明した。

 日米FTAを想定しており、隔たりが鮮明になった。「米国が拒否できないような好条件が提示されない限り、TPPに復帰しない」とも述べた。今後の協議は難航必至で、貿易摩擦が再燃する恐れも出てきた。

 北朝鮮問題を巡っては、両首脳は拉致問題の早期解決へ努力すると確認。核・ミサイル放棄が実現するまで、緊密に連携し最大限の圧力を維持する方針でも一致した。(共同)