Friday, April 20, 2018 11:18 AM
屋上に残る「ガスボンベ」 たる爆弾か自作自演か
米英仏3カ国のシリア攻撃を招いた首都ダマスカス近郊ドゥーマでの化学兵器使用疑惑。共同通信は現場とされる4階建てアパートを現地取材した。屋上には黄色いガスボンベが残され、住民らはここから毒ガスが流出したと証言。制空権を握るロシア軍とアサド政権軍が投下した新型「たる爆弾」なのか、反体制派の自作自演なのか。幼い子供ら約50人が死亡した陰惨な事件を検証した。
ロシアなどアサド政権の「同盟国」以外のメディアへの現場公開は初めてで、16日の取材には情報省担当者らが同行した。政権による情報操作が懸念されるが、住民の証言は詳細で現場の状況とも一致した。ただ米露の対立を背景に、真相解明に向けた信頼できる国際調査は実現が遅れている。
現場アパートはドゥーマ中心部のシュハダ(殉教者)広場に近い路地に面する。住民の証言を総合すると、事件のあった7日、女性や子供ら数十人が地下室に隠れていた。政権軍などの激しい空爆を避けるためだった。(共同)
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