Wednesday, April 25, 2018 11:24 AM

米朝首脳会談へ批判封印 トランプ氏に疑問の声も

 トランプ大統領は24日、フランスのマクロン大統領との首脳会談や共同記者会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を「立派な人物」と称賛した。トランプ氏は米朝首脳会談を成功に導くため、批判を封印する作戦とみられるが、米メディアからは、つい最近まで独裁者と非難していた人物を、手のひらを返したように褒めちぎる姿勢を疑問視する声も出ている。

 トランプ氏は昨年9月の国連総会一般討論で、金正恩体制は国民を飢えさせ、弾圧しており「下劣だ」と演説。金氏を「ロケットマン」とやゆし、核・ミサイル開発を無謀に追求し「自殺行為を行っている」とこき下ろした。

 今年1月には「私の核のボタンの方がずっと大きく強力だ」と対抗意識を燃やし、就任後初の一般教書演説で北朝鮮脱出住民(脱北者)の問題を取り上げ「北朝鮮の非道な独裁政権ほど国民を残忍に抑圧してきた体制はない」と非難した。(共同)