Monday, April 30, 2018 9:55 AM

極秘訪朝の新長官重視 初会談急いだ河野外相

 河野太郎外相がヨルダンで、4月26日に米国の国務長官に就任したばかりのポンペオ氏との初会談にこぎ着けた。会談を急いだのは、中央情報局(CIA)長官在任中にトランプ大統領の特使として極秘訪朝したポンペオ氏を、北朝鮮対応の鍵を握る人物とみて「極めて重視している」(外務省幹部)ためだ。

 30日の会談後、河野氏はポンペオ氏を「非常に明晰に話をする方だ。米朝首脳会談に向け、リーダーシップを取ると思う」と持ち上げた。拉致問題解決への糸口を探りたい河野氏としては、北朝鮮との対話チャンネルを築いたポンペオ氏からどの程度協力を引き出せるかが課題になる。

 日本政府筋によると、河野氏は4月中旬、ポンペオ氏とできる限り早く顔を合わせるのが望ましいとして、場所を問わず会談設定を急ぐよう事務方に指示した。その後、両氏が同時期に訪れるヨルダンの首都アンマンで会談をセットすれば、就任後5日も待たずにポンペオ氏と会えることが分かり、米側に開催を打診。多忙なポンペオ氏との調整は難航し、正式同意を取り付けたのは、河野氏が28日にアンマン入りした後だった。(共同)