Tuesday, May 01, 2018 11:10 AM

米軍の性的被害申告1割増 海兵隊の伸び率顕著に

 米国防総省は4月30日、米軍内で起きた性的な嫌がらせや暴行に関する報告書を発表した。2017会計年度(16年10月〜17年9月)の被害申告は前年度比約10%増の6769件だった。うち海兵隊の増加率が最も高く、約15%増となった。

 米軍では昨年、軍関係者が女性海兵隊員のヌード写真をインターネット上で共有していた問題などが判明し、性的嫌がらせへの対処が急務となっていた。

 被害申告件数の急増について国防総省は、性的被害を受けた要員らへの支援体制が拡充したことを受けて「被害者による告発を後押しする環境が整ったため」と強調。実際の被害が増加しているかどうかは、データを精査する必要があると慎重な姿勢を示した。(共同)