Tuesday, May 01, 2018 11:11 AM

米、EUの適用除外継続 鉄鋼輸入制限、5月末まで

 トランプ政権は4月30日、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を巡り、欧州連合(EU)などを暫定的に適用外とする措置を5月いっぱい続けると発表した。米国は3月23日に輸入制限を発動したが、EUなど7カ国・地域は4月末まで適用外としていた。5月から新たに輸入制限の対象に加える国・地域はない。

 EU以外で5月末まで適用除外が延長されたのは、米国と北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を進めているカナダとメキシコ。トランプ政権は鉄鋼とアルミの輸入抑制と貿易赤字削減に向け、輸入制限を振りかざして、通商交渉で譲歩を迫る。交渉が合意に達しなければ、3カ国・地域からの輸入にも高関税を課す方針。

 日本と中国、ロシアは当初から輸入制限の対象になっている。中国については、ムニューシン米財務長官らが5月3日から訪中し、貿易問題を協議する。(共同)