Tuesday, May 01, 2018 11:11 AM

拉致・核含め包括的解決を 首相、北朝鮮に行動促す

 安倍晋三首相は1日午後(日本時間同日夜)、ヨルダンの首都アンマンで記者会見し、日朝平壌宣言に基づき拉致・核・ミサイル問題を包括的に解決し、北朝鮮と国交正常化を目指す考えを表明した。先の南北首脳会談を踏まえ北朝鮮に完全な核放棄へ具体的行動を促すと強調。米国や日本を射程に収める全ての弾道ミサイルを含めて放棄させるため、圧力を維持する方針も示した。日中韓首脳会談を9日に日本で開くと正式発表した。東京で開催する。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が南北首脳会談で「いつでも行う用意がある」と言及した日朝対話に関し、首相は直接的表現は避けたものの、国交正常化に触れることで首脳会談実現に意欲をにじませた格好だ。

 首相は日朝関係について「拉致・核・ミサイルの諸懸案を包括的に解決し、北朝鮮との不幸な過去を清算して国交正常化するとの一貫した方針の下、取り組んでいく」と明言。「朝鮮半島の完全な非核化に向けた機運を前に進め、北朝鮮の具体的行動につなげていかなければならない」とも述べた。核放棄の在り方については「完全かつ検証可能で不可逆的な方法でなければならない」とし、日米と日米韓、中国、ロシアとの連携を強化する考えを示した。(共同)