Thursday, May 03, 2018 11:41 AM

市場変動に警戒示さず FRB、景気は想定通り

 米連邦準備制度理事会(FRB)は2日公表した声明で、最近の長期金利上昇や原油高などの市場変動に特段の警戒感を示さなかった。「景気見通しに対するリスクは、おおむね均衡している」とし、経済はFRBの想定通りに拡大を続けるとの強気の見解を維持した。

 米国の長期金利上昇は、トランプ政権が実施した巨額減税に伴う収入不足を補うため、米国債が大量に発行されることが背景にある。住宅ローン金利が上がるなど既に影響が出ている。自動車が生活必需品の米国では、ガソリン価格上昇につながる原油高も景気に打撃を与える恐れがある。

 トランプ大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入制限を発動するなど、保護主義的な貿易政策を連発していることもあり、株価は変動幅が大きい不安定な状況が続く。(共同)