Thursday, May 03, 2018 11:44 AM

米中、制裁後初の公式協議 貿易戦争回避の行方焦点

 米中両政府は3日、北京で貿易摩擦の問題を巡る協議を開始した。米国が3月に知的財産権侵害を理由に対中制裁の方針を公表後、公式の通商交渉は初めてとなり、貿易戦争が回避できるかどうかが焦点。中国は対中貿易赤字の大幅縮小やハイテク産業政策の見直しを迫る米国に反発しており、激しい駆け引きが予想される。

 米側の代表団にはムニューシン財務長官や通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、ロス商務長官らが加わった。4日までの日程で、中国の劉鶴副首相と協議。中国側は鍾山商務相らも参加する見通し。

 米側代表団の車列は3日午後、協議会場の釣魚台迎賓館に入った。ムニューシン氏ら米代表団は北京市内のホテルを出発する際、協議で成果を期待できるかとの記者団の質問に終始無言だった。(共同)